売れ筋CDj-pop屋

おそらく...
シーンにカニエが初めて登場したアルバムではないでしょうか？
誰？って感じですが、知る人ぞ知る良質アングラレーベル、COLLECTからリリースされたGRAVの1stアルバム。
先述のように、もはやシーンにこの人アリとなったカニエが半分以上の曲を手がけていて、他にもCOMMONとのタッグでおなじみのNO.ID,Dug infinityが参加していることからGRAVはシカゴのMCなのでしょう。
96年リリースの本作ですが、すでにカニエは今に通じるソウルネタを多様しており(さすがにピッチを上げたりはしてませんが..)、独自のオリジナリティを模索している様が伝わってきます。
GRAVはもろにバスタな声質とフロウイング..ながら決してそれを意識させるようなパクリではなく、しっかりとしたスキルの持ち主。
カニエ、NO.IDらが提供したネタ感の強いトラックとの相性は抜群。
個人的にはアルタリークのパートがかっこよすぎる＃6、中盤の展開にやられる＃7、サイドエフェクト使いのタイトルまんまな＃11がツボ。

"らしい"空気がジャケットの様によく出てるアルバム。
今までほとんど日の目を見なかったのがおかしいくらいです。
数多いアンダーレイテッドクラシックのなかでも重要作にして傑作。

ミクスチャー・ヒップホップ
フィラデルフィアという土地には個人的に強い思い入れがあり、出身アーティストは贔屓目に見てしまう傾向がある。それを差し引いても悪くないグループだった。

当時人気のあったリビング・カラーやフィッシュボーンのヒップホップ版といえばイメージしやすいか。

同郷のヒップホップグループであるルーツの雰囲気も微妙に感じるが、同じテーストを望んではいけない。

これは、比較的に評価の高いファーストに続く、一般的には失敗作と見られるセカンド。しかし、彼らの私的ベストテイク�F「Rumblefish」を含むので、★三を献上したい。